奥田真希のおすすめ展覧会を日記形式で紹介


by makkiart

階段を昇ると、、、

早朝バイトの帰り道、ギャラリーを廻ることにした。
COCON KARASUMA shin-bi 写真展「サカネユキ そのほとりのけしき」(9/30-10/16)
 大きな川辺に佇んで、サカネさんはシャッターを切ったのか、水鳥や河原の草花、水遊びの子供などその瞬間に心に引っ掛かったものごとが切り取られている。決して鮮明ではないが曇り空の下、柔らかな空気感と臨場感が伝わってきた。

四条通を東へ。寿ビルを5Fまで。ここはエレベーターが付いてからも階段で昇ってる。レトロなデザインが好きなのと昇った時の到達感が気持ちいいから。今日はオーナーのK嶋さんに「あら!階段で来たの?」と驚かれてしまった。

GALLERYGALLERY
「清田 知芳 展『触覚のドローイング』」(9/30-10/15)
 清田さんの作品はEnferで拝見したことがあった。以前とは違った素材でのアプローチで、皮膚のようなイメージ。(丁度豚足の皮見たいな質感と色味)皮のようなシート状のモノにハトメや釘が打ち付けられている。ちょっと痛々しい。個人的には冬の瘡蓋だらけの自分の肌を思い出した。
「高木 光司 展」(9/30-10/15)
 高木さんはここではお馴染みのベテラン作家さん。今回はスタイルが違ってて、大きな白い布に顔をキルティングしたものを2枚向い合せに張って、その間を刺し子の青い糸が行き交っている。一人の人間の中に在する二つの自分をテーマにしていて自分が二人、顔を向き合わせて問答してるみたい。糸の流れが意思の交錯を思わせる。

木屋町通りからマロニエのビルに入る。ここも私は階段。壁の展覧会ポスターを見ながらだとすぐに5Fにつく。
Maronie
SPACE 5 「斉藤 博 展」(9/27-10/9)
 街中のビラやチラシの張り重なって猥雑になった壁や時間的侵食を受けた表示の数々、インスタントには生成できない重厚な質感。そうしたものを意図的に作り上げたパネルが並んでいる。風雨で無常に侵食されるのって切ないけど得体の知れない強さを持ってる。(どこかトマソンチック)最後に気付いたけど、この斉藤さんの展示、去年はアートライフみつはしで拝見している。そして今回の紙が剥がれるに合わせてか、昨年のDMに使ってた宅配の伝票を剥がしたものをDMに使ってる。粋だなあ。
GALLERY 4 「島 さゆり Ceramic art exihibition 」(10/4-10/9)
 陶器の作品をインスタレーションの要素としてる。海辺の漂流物が並んでる感じで、流木や陶片、トタン板、古びた鉄パイプ等がいい味。展示台も角の落ちた使い古した板を用いて徹底してて雰囲気があった。
GALLERY 3 「深尾 梨永 陶展」(10/4-10/9)
 同じ陶でも作り手によって土は全く違う姿になる。4Fと3Fの作品がそれを端的に示している。深尾さんのレース地(しかも2重になっています!)のような器は近付いて眺めるのもドキドキするほど繊細だ。どこか珊瑚や雲丹の毬のようで、島さんの海辺の世界とリンクしていくようだ。

マロニエは1度で3度美味しいギャラリー。3フロアの作家は偶然同じ会期というだけで共通性等はないけれど、こちらは何らかの繋がりを見つけたりして楽しんでみたりする。
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by makkiart | 2005-10-06 22:06