奥田真希のおすすめ展覧会を日記形式で紹介


by makkiart

騙されましたぁ〜

昨日の疲れが出たのか昼過ぎてやっと体が起き上がる。今日は雨まじり。
 
 「とにかく、」と近場のgalerie 16に行く。
「藤原 勝彦 個展 foot step 」(10/4-16)
コンクリートの地面を歩くハイヒールの足元だけが5分間のループ映像になって流される。カツーン、カツーンとヒールの響く音が心地よい。自分も靴音を立てながら歩いてみたくなった。
 そしてGALLERY HANEUSAGI 。
Room1は「田挟 昭紀 作品展」(10/4-9)
入って早々、壁一面の怪物みたいな絵に圧倒。小さい男の子が描いたような力強さ、クレヨンのカラーものとペンでのモノクロもの。どちらもパワー全開です。でもこれだけではなく、その奥には豆に芽が生えたようなモチーフの油彩画とオブジェ。こちらは細かい仕事がしてある。作家の田挟君はやや緊張気味で会場で座って立ってと慣れない様子。(初個展だったのか。あ〜、話ししとけばよかった)
Room2は「山口 サトヨ 個展 ゴーゴー!Let’s go★展」(10/4-9)
サトヨさんとは今年初めに出逢った陶器の作家。彼女の紡ぎ出す線描が陶器に華を添えていて魅力的。今回は「平和」の象徴とした花の種を包んだ土のタマを空から降らせるというシチュエーション。床には手のひらサイズのマーブル模様のクッキーみたいな陶が敷き詰められている。天井からは飛行船型の陶器(壷みたいです)床の作品はお持ち帰り自由でマーブル模様の気にいったのを戴いた。また白い円盤型の陶にはお馴染みの絵付けのリズミカルな線が走っている。この前、個展をしていた舟田潤子さんの世界にも通じるな。って思ったらサトヨさんと潤子さんは知り合いという。(やはりひかれあうのでしょうか。)陶器に加えて天井の作品との彼女が戯れている様子が写真でアップされて妖精のようなサトヨさんがかわいい。
 GALLERY SUZUKI は「高橋 博信 展」(10/4-9)
事前に貰ってたDMの写真からは白い和紙の作品だろうと思っていたのだが....だまされました。なんと陶器の作品でした。丁度三角や四角の平たいオジャミのようなパーツでユニット構成をしたような作品。土が素材とは思わせない程軽さと柔らかさが伝わってくる。これは会場で観ないと分らない作品である。会場でも「騙された!」ておもうけど、DMの写真だけで判断して行かないのは更に「騙されている」だろう。
 GALLERY SPACE ●▲■は みすかおりさん。(10/4-9)ドールハウスのように木箱の中に身の回りの大抵は捨ててしまうような切手シートの余白や蝉の羽、貝殻などが小さなハシゴと共に立体コラージュされてメルヘンな空間を作っている。どの作品にも円い穴が必ず空いていて、DMにもお揃いで円い穴。(だから観る前から気になっていました。)みすさんは染織出身の作家。きっと作品の材料に使われている諸々のものは日々集めてor集まってしまうのか? 収集癖のある私には近いものを感じた。
 
gallery ITEZAは「坂井 香織 〜招待〜」(10/4-9)
ここ最近、他の展示でも見かけている作家さん。Room1キャンバス地で縫い合わせて作ったうさぎは天井から足を縛られて吊るされている。それが5、6体。坂井さんはうさぎを飼っていた経験から作品を展開していて、命が生まれることと死ぬことの空しい隣り合わせが感じられた。隣のRoom2にはシリコンで型取りしたウサギの胎児が転がり、トラック運送されるその胎児の映像が流れている。坂井さんと作品のこと、ウサギのこと(以前ラボの実験用のマウスを飼育していたのでウサギの子育て事情も想像がついたのだ)、今の社会の問題とからめてお話させてもらった。

 久し振りにギャラリー三条に。「佐野 賢 個展」(10/4-9)
佐野さんは京都芸大の彫刻科の教授であり、息子さんも作家で作品も拝見している。私は在学中、佐野教授がひたすら石を彫っていた姿を何度と見ている。当時は怖そうな印象で話し掛ける事もなかったが今日はあちらから気さくに(ビール片手に)話してくださった。私の顔を覚えててくださった。(専攻違うのに、うれしいものです)作品は日本古代のような神殿や祠のような石の作品。作品下辺の小さな入り口の穴がかわいらしくて精霊たちが宿ってるような気がした。会場の中央には石の四角いプレートと石塔が伽藍配置図のごとく並んで神秘的な雰囲気。
 
 同時代ギャラリーは「安野仁萌 展 シリーズ -sound of silence-」(10/4-16)
タイトルからサイモン・アンド・ガーファンクルの楽曲からのイメージかと思ったが、赤を主体としたタブローが会場を占拠して白い壁と鮮烈にハレーションを起こしている。でもこの赤はいいなあ。別室にはベージュが基調の「trafic」(これも曲名)一点ずつ観てると曲が脳内を流れ始めてきた。
隣のgallery shop collageは「山本 和展のOmoide Maigo」(10/4-9)
山本さんは富山は高岡で漆を勉強中。(高岡も漆は盛んなのですよ)作品はドアフレームなどで囲った枠にカラフルなサカナなどの生き物の姿が活き活きしている平面作品.....だけでなく、中央には水面で反り返ってる愛嬌たっプリの鯛がのった漆のタバコ入れ。さすが漆をやってるだけある。この箱はとある仕掛けをすると引き出しが開くそうだ。

 あ、もう7時前だ。今日は出たのが遅かったけど結構廻れたな。
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by makkiart | 2005-10-04 22:04