奥田真希のおすすめ展覧会を日記形式で紹介


by makkiart

北白川下り〜射手座着

先日行った横溝美由紀さんの作品展「invisibility」のトークショウがあるので12時頃に京都造形大に到着。トークショウといっても鑑賞者同士がディスカッションする形式だと聴き、作家本人のトークではないのに肩透かしを喰らった思い。しかし良い試みだと思った。普段、作品について意見を述べる機会が少ない鑑賞者には貴重な体験。企画したのはASP学科の生徒だとか。自分を含め、作品を前にしていろんな意見が交わされて有意義な時間だった。今後の展示でもこうした場を設けて欲しい。
 造形大で昼食を済ませて、北白川通りを下ってアートゾーン神楽岡に。ここは版画のコレクションが豊富。吹き抜け構造の白い空間が心地よい。篠原奎次さんの木版画展。どこか欧風、でも浮世絵の風景画っぽくもあり、古臭くない。来週は木村秀樹氏なのでまた伺いますね。
 そのままテクテク吉田山の坂道を下って(自転車ならスリリングな急降下が楽しめます)岡崎こえて蹴上げのGALLERY SUZUKIに。音藤喜美さんの竹の空間と「天使の独り言」っていうめくって言葉を読んで楽しむ作品。竹の香がしてきそうで爽快でした。
実はここに先週の射手座で個展をしていた笹山直規さんがいらっしゃった。昨日メールでやりとりしたばかり。でもあちらは私の顔は知らないし、彼もギャラリー廻りをしてるようなのでそのうちどこかで逢うかもと思い、声はかけずに、音藤さんとお話をする。
 でも笹山さんが気になるので三条通りを横切ってお向かいのアートスペース虹に行く。すでに芳名帳には彼の名前。私は彼の後を行ってる形で廻ってることになるのかな?
展示は先週からの森本紀久子さんのタブロー。どこかエスニックな極彩色の画面が元気いっぱいでベテランと感じさせない。オーナーのKさんがカーテンで遮光してブラックライトをつけてくださった。(この作業、鑑賞者が来る毎にしてくださってます)
ライトの効果で画面はレイヤーのように多層の重なり、奥行きが出る。
去年の作品より、ミニマムなテクスチャーが目立つ。私「描き込んでますね。豆粒がひしめいてるみたいな、細かいな」Kさん「森本さんが言うには女性は元からそういう細々した要素を持ってるそうです」ふーんそうか、確かに針仕事とかちまちました作業とか気の長いことって女の人っぽいよな。私もこの類の作業で絵を描くことがあるので納得。奥の椅子に座って豊田市美のヤノベケンジ展に行ったことなどを話した。こうやって私はギャラリーに長居してしまう。居心地がいいんですね。
 その後、ダッシュで坂を下ってはねうさぎへ。今週は油画の三木愛奈さんと予備校で同期だった橋本敦史くんの個展。先に三木さんの沖縄の風景画を拝見。正面の海の絵がさわやかで場が引き立つ。色彩も光りの感じもやわらかで三木さんの人柄が伝わってくる。先程来ていた笹山さんとも話をしたとか。私は色の話を少々。その後、ギャラリーの事務所で今後の展覧会の確認や打ち合わせ。そろそろDMのデザインも決めないとなあ〜。そう言ってたら、スタッフのHさんに「さっき笹山さんて方が来てましたよ。」ってなんで?まあいいや。橋本くんの展示を見ようっと。
橋本君は自然の造形のラインに注目して、波のラインからサーフボードや葉っぱの形をモチーフにした立体作品を展開していました。以前の鉄の作品も好きだけどまた違うアプローチでこちらもマル!それにしても展示がきれいです。オーナーのTさんとほれぼれしてしまった。
 三条通りを西に進んでGallery Space ○△□へ。7月のグループ展参加以来、御無沙汰してしまってる。会場には大久保 直丸さんの型染め作品。先程の木版といい、たまにベテラン作家のオーソドックスな作品を見ると反って新鮮になる。DMにも使用してる自転車の作品が気に入った。帰りにオーナーのSさんからグループ展の作品を受け取って失礼する。
 そのまま同じ筋の葵庵(ki-an)に足をのばす。古門前通りは古美術のお店が多く、この葵庵もその一つらしい。今回、大学の先輩、兼若和也さんの個展で初めて伺う。カラカラと引き戸をあけると、お茶室くらいのこじんまりした空間。土壁の黄土色に兼若さんの作品の淡い紫がきれいなコントラストを作っている。周りに配された器や花、小道具も兼若さんのコーディネート。和空間のインスタレーションですね。作品を見ながらオーナーさんにお湯のみや茶托を見せて頂く。優雅だな。次回の展示も面白そうなので、ぜひ寄せてもらおう。
 さあ、お待ちかね、射手座の現代美術二等兵の年に一度の展示。もう何年目になるんかな?この前は大阪のequal で展示してたけどやっぱりホームグランドは射手座でしょ。今回はDMからしてインパクト大!「誰がおじいちゃんやねん Rock'n Rollショー!」てタイトルはフォントもスゴイです。ワクワクして階段を降りたら、おおっ!まだ戸も引いてないのに、戸の窓から見える正面の『懲罰のれん』にしてやられたー。のれんに「めしぬき」っていきなり来たな〜。戸をくぐって二等兵お二人に挨拶。そして作品鑑賞。例年どおり腹筋が程よく動かされる笑いのセンス。始終ニヤケ顔です。(怪しいです)
先に来ていた作家の照山さんらと隅っこのテーブルでビールを呑みつつ作品に事からいろいろ話して盛り上がる。そうしてたら、スタッフのWさんから笹山さんのことを聞く。笹山さん、私の名前と顔が一致してなかった為、先週の個展の時に話が出来なかったのを気にしてるとのこと。それって仕方がないし、笹山さんは気にすることではないのですが。先週は別の方と話をされてたし、こちらもメールでしかやり取りしてないのだから。
Wさんによるともうじき、ここへ来るそうなので待つことにした。(うわあ、やっと喋れる〜)ホントに間もなく、笹山直規さん登場。先週、お見かけした時もそうだった、肩までの髪にニット帽、ダブダブのtシャツとパンツでストリートカジュアル。でも作品がストイックでシリアスだし、初対面の人に対してどうなのかなー?二等兵の作品を鑑賞し、その後、Wさんから改めて紹介してもらって、そのまま二等兵の宴テーブルの横っちょで会話がスタート。
私のキュレーターの事や、今のアートの現状、お互い参加してるコミュニティサイトの話しとか。(今日は笹山さんははねうさぎ、虹、すずきとギャラリーを廻ったそうで、私とは逆ルート。そりゃ三条京阪から来てたらそうなりますね。)私から色々聞きたかったのに笹山さんは聞き上手で私の事ばっかり話してしまった。(いかんいかん、これでは。)彼は話してみたら全然気さくな人で、しっかりと自分の考えを述べれる人でした。自身の制作のみならず周囲も視野に入ってる。逢って話ができてよかった。  もう8時過ぎてるけどそろそろ?ってまだ宴が続いてる・・・。Wさんに悪いのでここらで失礼しようかな。笹山さん、二等兵のお二方に挨拶して家路につきました。今日はだいぶんと歩いたし、いろんなものみたし(Totai 9箇所)、イイ具合の疲労感。思わぬところで出合いがあったりします。これもギャラリーをまわってての楽しみ。
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by makkiart | 2005-09-20 21:20